仕事中に運動タイムを作るメリット5つ

尾山

昨今、健康経営に取り組む会社がとても増えています。
中には、勤務中に運動タイムを作って、社員みんなでヨガやストレッチなどを行っている会社もたくさんあります。
今回は、仕事中(デスクワーク)に運動タイムを作るメリットについてご紹介します!

目次

①体の負担が減り、楽になる

デスクワークにつきものの肩こり、背中のはり、腰痛などは、長時間同じ姿勢をとり続けることによって引き起こされています。

エコノミー症候群が示すように、長時間同じ姿勢で居続けるということは、体にとって大きな負担となり、血流はもちろん、筋肉や関節にもダメージを与えます。とくにイスに座った姿勢は、立ち姿勢よりも腰への負担が約1.4倍となり、腰痛のリスクを高めます。

デスクワークの合間に、15分のストレッチなどの簡単なエクササイズを行うだけで、血流が改善され、コリハリが緩和され、体が楽になります。

②仕事のスピードが上がる

長時間同じ姿勢でいることは、肉体的な負担だけでなく、思考や脳の働きにもよくない影響を与えます。

血流が悪くなると、脳への酸素の供給量も減少します。脳は全身の臓器の中で最も多く酸素を使う臓器です。脳への酸素の供給量が減ると、脳疲労が蓄積し、集中力が減少し、作業スピードが落ちます。

脳と体はつながっています。脳が活発に動いているときは、体も動かしてあげる時間を作ることで自律神経のバランスを保つことができます。

厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理におけるガイドライン」によると(VDT作業とはPCなどディスプレイを見る作業のこと)、1時間作業をしたら10~15分の休憩をすることが推奨されています。1時間ごとに休憩が難しい場合も、1日中座りっぱなしにならないよう工夫し、ご自身の体をケアしましょう。

③新しい発想が生まれやすくなる

仕事中や考えているときは左脳が優位になります。一方、五感を使って何かを感じているときは右脳が優位になります。

仕事においてロジカルに考える力は必要ですが、「何か変だぞ?」と違和感をキャッチする力や「これは面白いかも」ひらめく力もとても重要です。こういった感覚は右脳から生まれます。

ストレッチや軽い筋トレをして、伸びている筋肉を感じたり、体を刺激してあげることで、右脳を活性化してあげることができます。右脳を活性化してあげることで、視野や思考が広がり、左脳もリフレッシュされ、創造力が高まります。

④コミュニケーションの円滑化

仕事と離れた体験をみんなで行うことで、カジュアルなコミュニケーションが促進されます。

仕事と関係のないコミュニケーションは不要という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、風通しがよく心理的安全性が高い組織であるためには、適度に雑談や自然発生的なコミュニケーションが必要だと言われています。

エクササイズ中は仕事では見せない表情も自然に生まれ、互いを知るきっかけになります。運動を行うとリラックスした雰囲気になるので、長い会議のブレイクに活用すると議論が活性化も期待できます。

⑤エンゲージメントの向上

会社が社員の健康に配慮し、サポートすることで、社員の会社へのエンゲージメントが高まることが期待されます。
(理不尽な長時間労働やパワーハラスメントがないことが前提です)

生活習慣の中でも特に運動は、やらなくてはと思っていても、なかなか行動にうつせなかったり、せっかくはじめても3日坊主で続かないといったことが起こりがちです。その原因のひとつは、食事や睡眠は意識せずとも生活していればその時間が訪れますが、運動は意識的にその時間を作らないと行うことが難しいためです。

もし会社がその時間を作ってくれたら、助かる社員の方も多いのではないでしょうか。

過去に仕事中にエクササイズタイムを実施した会社のアンケートを見ると「会社が仕事中にエクササイズを提供することに対して、どう思いますか?」といった設問に対し、9割以上の方が「とてもよいと感じる」「よいと感じる」と答えています。

最後に私の経験談

最後に少し私の経験談をお話させてください。

20代の頃は仕事で毎日終電、朝は7時出勤という日が続いてもなんとかこなせていました。1日中、日によっては徹夜でPCに向かうこともできていました。

しかし30代になって、長時間PCに向かっていると体が重くなったり、頭がぼーっとする、動悸がするといったことが起こるようになりました。休んだ方がいいと思いつつも、仕事はたまっていくし、締め切りもあるのでやらなくてはなりません。でもまったくはかどらなくて、焦りばかりが募りました。

その頃、勤めていた会社に社員用のフィットネスジムがあり、私はそこの管理の仕事もしていたので、2.3時間ごとに現場の観察という理由でデスクをはなれジムに行き、スーツのままできるチェストプレスやラットプルダウンを軽めにやるなどして10分ほど過ごし、またデスクに戻るというサイクルを試してみました。

デスクに戻ってPCに向かうと、すごく自分の体が楽になっていて、頭もスッキリしているのを感じました。焦りはおさまり「まあなんとかなるでしょう。やれるだけやろう」という前向きな気持ちになっていました。

またそこから数時間程やると体も頭も重だるくなってしまうのですが、またジムに行き10分程度体を動かすというふうにして仕事をやっていたことがあります。

全員に同じ効果があるかはわかりませんが、適度な運動が疲労をとり、体を回復させ、心にもいい影響があるということは、多くの書籍や論文で言われています。

仕事中に運動タイムを作ることはメリットがたくさんあります!
御社の働き方や都合にあわせて単発開催、定期開催など選べますので、気になることがございましたらお気軽にお問合せください。

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