美しい姿勢や、しなやかな動きは、若々しい印象を与えます。
そのためには、体に適度な柔軟性があることが大切です。
私のお客さんでも、柔軟性を高めるためにストレッチに取り組んでいる方がたくさんいらっしゃいます。素晴らしいですね。
ただ少し気になるのが、皆さん、肩甲骨や股関節まわりの柔軟性アップには一生懸命取り組んでいますが、大事な部分のストレッチが十分にできていないことがあります。
さて、それはタイトルの〇〇になりますが、どこでしょうか?
答えは背骨です。
多くのお客さんを見てきて、背骨の柔軟性が高い方は、同年齢の方と比べ、とても若々しい印象を受けます。
背骨の柔軟性を作るエクササイズというとピラティスが代表的ですね。
ピラティスの創始者のジョセフ・ピラティスはこのような言葉を残しています。
「年齢とは、生きている年月では決まらず、背骨の柔軟性で決まる」
また、このような言葉も。
「あなたが30歳でも背骨が硬ければ歳を取っている。あなたが60歳でも背骨が柔らかければまだ若い」
私もこの言葉にはとても同感します。
現代人はデスクワークなどで体を動かす機会が減り、残念ながら背骨の硬い人がとても増えています。
背骨の代表的な動きは6つ。
この6つの動きをストレッチで行い、背骨の柔軟性を高めましょう!
注意
これからご紹介するストレッチは、肩や腰を大きく動かします。
肩や腰に不調のある方は、無理をしないようにしましょう。
痛みのある動きは、お休みしてください。
痛みのでないようなやり方もありますので、知りたい方は尾山のパーソナルトレーニングをご利用ください。
①左に倒す(左側屈)、②右に倒す(右側屈)
まずは側屈という背骨の動きになります。
胴体の真ん中を走る背骨を、横にしならせるように動かします。
伸ばす側の腕の手首を、反対側の手で持って、横に引っ張るようにするとよく伸びます。
5秒程、キープして伸ばしましょう。
左右やってみて、硬い方はもう一度行うようにすると左右差の改善につながります。
③反らす(伸展)、④丸める(屈曲)
今度は前後の動きです。
手を後ろで組んで、ぐっと胸を張るようにして、背骨を反らせましょう。
5秒ほど、キープです。
反らした後は、丸めていきます。
手の平を前に返すように手を組み、前に伸ばします。
膝は少し曲げます。
頭~背中~腿で、アルファベットのCを描くような意識で、背中を丸め広げていきます。
息をふーっとはいて、お腹をへこませるようにしながら行うと、腰のあたりが丸まりやすくなります。
左側屈→右側屈→反らす(伸展)→丸める(屈曲)を行った動画を作ったので、参考にしてください。
(初めて動画を作ってみました)
⑤左に捻る(左回旋)、⑥右に捻る(左回旋)
最後は、捻りの動きです。
この数日、あなたは胴体を捻りましたか?
普段の生活の中で、捻る動きはほぼしません。
なので、とても硬くなりやすいです。
捻る動きはイスに座ってできるストレッチを紹介するので、ぜひ生活の中でこまめに行うようにしてください。
このストレッチは背中がとてもほぐれるので、背中のコリを感じた時にもおすすめです。
イスに少し斜めに座り、後ろを振り返るように胴体を捻って、背もたれを持ちます。
背筋を伸ばして、深呼吸。5秒~10秒程キープしましょう。
下のイラストのような、寝て行う腰を捻るストレッチも背骨の回旋の動きになります。
とても気持ちがいいので、おすすめです。
まとめ
背骨の柔軟性が高まると姿勢がよくなったり、若々しい印象になるだけではなく、内臓の調子がよくなったり、免疫力が高まったり、腰痛や肩こりが軽減するなど、メリットがたくさんあります。
ここで紹介したストレッチを全部やっても5分もかかりません。
「肩がこったな」「腰が張っているな」と感じた時は、ストレッチチャンスです。
早めのケアであなたの大事な体を労わってあげてくださいね。